2014年09月23日
コウノトリから"ハナフリ"へ

午後も楠見中の休耕田にいたコウノトリ(J0057)を見たあと、
雑賀崎へ向かいました。
彼岸の中日だけに見られるという「ハナフリの夕陽」を見たいと思いました。
この地区では昔から今日の夕陽は「ハナが降る」ように見えると言われています。
午後5時20分ごろにはすでに番所庭園や、
双子島を見下ろす高台には地元の人たちがたくさん集まっていました。
孫に説明するおばあさんの言葉がやさしく響いています。
「お日さんをじっと見ててみ。キラキラとこっち向いて光が飛んでくるやろ」
本当にそんな気がします。
次第に太陽が紀淡海峡に沈もうとします。
けれど水平線の上には厚い雲の帯があります。
その雲の中に隠れてしまいました。
見物していた人の間からは落胆の声が。
地元の一人のおばあさん
「晴れてたら、お日さんが沈むときにシャボン玉のようなものすごい光の帯がこっちへ飛んでくるんよ・・・」
見たかったなあ。
皆さんの間から「来年見られるやろうからそれまで元気でな」
いいお彼岸の中日でした。
帰り道、「和歌山コウちゃん」が午後6時に戻ってきたと連絡をもらいました。
夕陽が沈んだ西の空に向かって休む準備です。
かすかな夕陽にアオサギが染まっています。
(2014/09/23 和歌山市)








