2015年04月30日
行春や・・・

「行春や鳥啼魚の目は泪」芭蕉
4月最後の夜明け、紀ノ川大堰の上にきれいなお日様が昇りました。
行く春を探して河原を散策です。
小鳥たちの声を聞いていると徐々に目が覚めてきます。
イソシギが鳴滝川の上流まで来ていました。
大きな亀が側を歩いていました。
コウノトリ(J0057)の消息はまだわかりせん。
(2015/04/30 和歌山市)
























2015年04月29日
風光る・・・

「風光る杉山かひに村一つ」芥川龍之介
休日の夜明け、ドンヨリとした空が覆っている紀ノ川右岸の河川敷を、
上流に向かって年代ものの自転車で走りました。
右岸の河川敷はサイクリングロードとして整備されており、
休日ともなると素晴らしい細身の自転車に乗ったサイクリストたちが走っています。
私はどう見てもカメラを提げた「チャリダー」ですが
風を切って走る爽快感は同じでしょう。
自転車の良さは何と言っても静かさです。
「鳥の囀り」が聴こえます。
鳴き声が聞こえる度に静かに急停車です。
変な「チャリダー」です。
およそ3kmの間に6本の橋の下を通ります。
普段なかなか見られない景色が広がります。
JR鉄橋を始発電車が走ります。
カワウはまだ休憩中です。
朝のサイクリングを堪能して鳴滝川へ戻ってくると住人のアオサギが迎えてくれました。
今月25日の午後から見かけなくなったコウノトリ・J0057「和歌山コウちゃん」は
翌日には豊岡で目撃されています。
やはり生まれ故郷に戻っていますね。
和歌山市へはいつ帰ってくるでしょうか。
(2015/04/29 和歌山市)



























2015年04月28日
見ゆるかぎり・・・

「見ゆるかぎり皆若葉なり国境」放哉
すっかり緑が濃くなった紀ノ川河原に今朝も出かけました。
しかし今日も昨日と同じ「紅い太陽」でした。
すっきり青空とはいきません。
ヒバリが一羽、天空から降りてきました。
小鳥たちの美声競争が今朝も始まっていました。
ヒバリに続いてホオジロが梢の天辺で囀っています。
そして芦原の中ではオオヨシキリが近くの相手に盛んに呼びかけています。
ツバメの夫婦はひたすら巣作りです。
鳴いている暇はなさそうです。
コウノトリ(J0057)の遠出は続いています。
また生まれ故郷方面でしょうか。
(2015/04/28 和歌山市)



















2015年04月27日
若草や・・・

「若草や草履の裏に塵もなし」正岡子規
メスのコウノトリ・J0041が福井県小浜市で目撃されたという情報を得て、
ひょっとすれば「和歌山コウちゃん」も近くに居るのでないかと思いながら
夜明けの紀ノ川を散策してきました。
今朝も紀ノ川はいろんな表情を見せてくれました。
もう初夏の気配が漂っていました。
(2015/04/27 和歌山市)




















2015年04月26日
若葉吹き渡りて・・・

「若葉吹き渡りて次の若葉風」稲畑汀子
昨日の朝から和歌山市を離れたらしいコウノトリ(J0057)を探して
夜明けの紀ノ川へ出かけました。
河原を抜ける風はまだ冷たいものの初夏を感じさせてくれる朝でした。
それはこの鳥の鳴き声です。
今季初めてオオヨシキリに出会えました。
私の一番好きな渡り鳥です。
この声を聞くと元気が出ます。
ホオジロがきれいなシルエットを見せてくれました。
ヒバリは相変わらず人懐っこい顔をしています。
コウノトリの居ない朝は、こんな鳥たちをじっくり見ることができます。
それにしても「和歌山コウちゃん」はどちら方面を行ったのでしょうか。
日本海でしょうか、紀伊半島の南端でしょうか、それとも紀ノ川上流部でしょうか。
(2015/04/26 和歌山市)





















2015年04月25日
コウノトリ(J0057)情報

今夜コウノトリ(J0057)は和歌山市の塒に戻って来ません。
今朝午前9時過ぎに北東の方角に飛び去ったのが目撃されています。
和歌山市を離れたのかも知れません。
(写真は今夜の月、月齢6.3です)
2015年04月25日
コウノトリ(J0057)情報

「何鳥か古巣覗きに来てゐたり」村越化石
ますます夜明けの活動開始が早くなってきました。
午前5時に西の鉄塔を飛立ったコウノトリ(J0057)は
鳴滝川を越えて園部の水田地帯へ。
今日は土曜日とあって早朝から散歩する人やウォッチャーも多く
どうも落ち着かない様子です。
また上空には恋の季節の鳶が舞っており、これも気になります。
何本かある用水路を行ったり来たりです。
清掃前の用水路にはもう魚がほとんどありませんが、
替わりに水田や休耕田には蛙やタウナギが出てきています。
餌場分布をよく知った「自分の縄張り」です。
心配はいりません。
(2015/04/25 AM5:14~6:14 和歌山市)




























タグ :コウノトリ、和歌山市、J0057
2015年04月24日
コウノトリ(J0057)情報

「花の影連れ立ちて誰も優しかり」染谷晴子
今朝の日の出は午前5時18分でしたが、それよりもずっと前、
午前5時過ぎにはコウノトリ(J0057)は東の鉄塔を離れていました。
観察隊のだれも飛立つ姿を見ていません。
5爺が「早くなったなあ」とぼやく中、一番若いYさんが見つけてくれました。
鳴滝川東側の用水路脇にいました。
ちょうど朝陽が上ってくるころ用水路に降りましたが、
ここには長居をせずにすぐ東側の用水路に移りました。
アオサギが迷惑そうに見守る中、とんでもなく大きなフナを咥えました。
これまでは諦めていたサイズです。
格闘することおよそ3分。
何とか頭から飲み込みました。
これで満足したのか護岸に上がり道路を横切り、
何と鳴滝川の堤防をゆっくり上り始めました。
歩く方が楽なんでしょうか。
堤防はちょうど散歩のラッシュです。
仕方なく人も犬も回れ右です。
地域の「ボス」の貫禄です。
(2015/04/24 AM5:13~6:31 和歌山市)




























タグ :コウノトリ、和歌山市、J0057
2015年04月23日
コウノトリ(J0057)情報

今朝もう一羽と一緒に和泉山脈を越えたコウノトリ(J0057)は、
あたりがすっかり暗くなった午後6時53分に西の鉄塔に戻ってきました。
単独です。
一度鉄塔を行き過ごしてから再び旋回して止まりました。
てっきり二羽で遠出したものと思っていましたが帰ってきました。
しかしもう一羽が近くにいる気配が私たちにもします。
落ち着かない4月23日の夕暮れです。
(2015/04/23 和歌山市)




タグ :コウノトリ、和歌山市、J0057
2015年04月23日
コウノトリ(J0057)情報(また遠出か?)

和歌山市の空は夜明けの頃はまだ薄雲がかかっていましたが
徐々に快晴になってきました。
午前5時17分、西の鉄塔を飛立ったコウノトリ(J0057)は、
まっすぐ梅畑へ飛んでいきました。
梅畑では餌はあまり捕れませんでしたが盛んに水を飲んでいました。
そのあと鳴滝川を越えて用水路の水門に向かいました。
田植え前の準備で水を抜いた水門の中を興味深そうに眺めていましたが、
すぐに用水路に降りました。
水量が増えた用水路では胸までつかりながら餌を探しましたが見つけられません。
そこでここを諦めて鳴滝川を挟んで反対側の用水路に移りました。
ここでは小さな魚を捕らえましたが、その後も何度か用水路を移りながら魚を食べました。
このあと私は帰りましたが観察隊のYさんが9時40分過ぎに、
和泉山脈の上方に上昇旋回したJ0057が二羽で山を越えたのを目撃しました。
(最後から2番目の写真)
高すぎてツーショットの写真はありませんが、もう一羽がJ0041だったとすると、
J0057が上空を盛んに気にしていた今朝の様子が納得できます。
コウノトリの郷公園と湿地ネットによりますと
、豊岡生まれでは初めて2014年3月に韓国に渡ったJ0051が
島根県隠岐の島町を経由して、今朝生まれ故郷の豊岡へ戻ったそうです。
地方自治体も国も一気に越えてしまうコウノトリの力に改めて圧倒されてしまいます。
さてJ0057「和歌山コウちゃん」は何処へ???
(2015/04/23 5:16~ 和歌山市)





























タグ :コウノトリ、和歌山市、J0057