2015年04月15日
囀や・・・

「囀や絶えず二三羽こぼれ飛び」虚子
昨夜から風向きが変わりました。
ひんやりとした西の風が吹く紀ノ川の夜明けでした。
東の空を見ると厚い雨雲の一部がポッカリと開き、青空が見えています。
時折りパラパラと雨が降る中、小鳥たちを探して歩きました。
今朝はホオジロが先回りしてきれいな鳴き声を聞かせてくれました。
いつもの住人たちも元気に飛びまわっていました。
コウノトリ(J0057)の消息は依然としてわかりません。
豊岡市周辺から移動したのでしょうか。
(2015/04/15 和歌山市)



















2015年04月14日
春雨や・・・

「春雨や小磯の小貝ぬるゝほど」蕪村
今朝もシトシトと細い雨が降っています。
紀ノ川の鳥たちも動きがゆっくりです。
昨日会ったイソシギが今朝もいました。
近くに寄っても逃げません。
盛んに羽繕いをしています。
時々尻尾を上下に揺らして周囲を警戒しています。
ホオジロ、アオジが隠れん坊をしています。
上空を黒い雨雲が通過していきます。
コウノトリ(J0057)が生まれ故郷へ里帰りして今日で5日目です。
この川へ戻ってくるのはいつでしょうか。
(2015/04/14 和歌山市)




















2015年04月13日
・・・花の雨

「止みさうに止みさうに又花の雨」稲畑汀子
暖かな雨が降り続いています。
ツバメも橋の下で雨宿りです。
紀州富士も雲で霞んでいます。
夜明けの紀ノ川散策も、徒歩で行く雨の日は周りの様子がよくわかります。
川岸近くの岩にイソシギが上って何やら啄ばんでいます。
土手の草花もいよいよ活き活きしてきました。
ツグミが見送ってくれました。
コウノトリ(J0057)は生まれ故郷周辺にいるようです。
和歌山市に戻るのは田植えの頃でしょうか。
(2015/04/13 和歌山市)
















2015年04月12日
囀りをやめて・・・

「囀りをやめて居る間の枝渡り」汀女
日本海まで遠出しているコウノトリ(J0057)・「和歌山コウちゃん」は
昨日までにJ0048と一緒に豊岡市へ移ったそうです。
2年半に渡り単独で和歌山市で暮らしていた彼も
仲間が大勢いる豊岡でコウノトリの世界のルールを学んでいることでしょう。
そんなことを思いながら月齢22.7のお月様に向かって紀ノ川へと歩いて行きました。
今日はどんどん天候が崩れてくるという予報です。
東の空はうっすらと雲が懸かっていますが、
洩れてくる朝陽が静かな川面を照らしています。
ホオジロの囀りに誘われて河原を歩くと、
惚れ惚れするようなきれいな声が聞こえてきました。
姿は見られないだろうと諦めていたら薮の向こうにハッキリ見えます。
しばし時間の経つのを忘れて聞き惚れていました。
【動画】
(2015/04/12 AM5:36~6:16 和歌山市)















2015年04月11日
・・・花の雨

「又明日の旅を思ひて花の雨」稲畑汀子
コウノトリ(J0057)・「和歌山コウちゃん」が
兵庫県の日本海まで飛んで行っていることがわかり、ひとまず安心の週末です。
夜明けの「コウノトリ談義」はコウノトリが居ない朝も変わりません。
3爺観察隊員は鳴滝川の堤防で雨雲に霞む北の和泉山脈を眺めながら
「和歌山コウちゃん」の無事を確認し合いました。
今度は何日で帰ってくるのかが話題の中心です。
私は紀ノ川へ。
ホオジロが枝の間に霞んでいます。
元気な囀りが聞こえて来ました。
ヒバリがフェンスに留っています。
北帰行はまだでしょうか、鴨の群れが鳴滝川河口に集まっています。
アオジが高い枝にいます。
セッカでしょうか、か細い足で葦の細い枝を掴んでいます。
鳴滝川のアオサギも「和歌山コウちゃん」の帰りを待っていることでしょう。
(2015/04/11 AM5:47~6:34 和歌山市)
























2015年04月10日
コウノトリ(J0057)発見!

昨日の夜明け、東の鉄塔を飛び立ったまま姿を消していたコウノトリ(J0057)は
兵庫県の日本海側で発見されました。
コウノトリ湿地ネットから連絡をいただきました。
場所は兵庫県美方郡香美町です。
写真は当地に在住の今井学さんが撮影されたものです。
2羽います。
もう1羽はJ0098と思われます。
今井さんによりますと昨日の午前9時にはもう姿を見たと言うことです。
午前6時前に和歌山市を離れたとすると長くとも2時間あまりで飛んで行ったことになります。
およそ200キロを一気に飛んで行ったことを思うと改めてコウノトリの飛翔能力に感動です。

タグ :コウノトリ、J0057
2015年04月10日
しとしとと雨・・・

「しとしとと雨しとしとと春の雨」草城
春とは思えないほどの冷たい雨が降っています。
昨夜いつもの鉄塔に戻ってこなかったコウノトリ(J0057)を探して3爺観察隊は、
トボトボと鳴滝川から紀ノ川へ夜明けの道を歩きます。
雨粒が小さな波紋を描いている川面を一艇のボートが滑っていきます。
今年の秋には和歌山国体が開かれますが、たぶん出場予定の選手なのでしょう。
その向こうの浅瀬には一羽のカモメが羽を休めています。
河原ではアオジが寒そうに佇んでいます。
ツバメも橋の下で雨宿りです。
しとしとと雨は降っています。
(2015/04/10 和歌山市)









2015年04月09日
コウノトリ(J0057)情報

「鸛飛びぬ鳴かぬ筈だが谷渡り」若太夫
鳴滝川堤防へ上がるとコウノトリ(J0057)はすでにカラスとバトル中でした。
そして5時38分に急かされるように西へ飛び出すと
そのまま真っすぐ和泉山脈の中腹へ。
超望遠にしてやっと見えます。
鉄塔の上にいます。
と、思うと姿を消しました。
近くに降りたようです。
しかしどの辺りなのか見当がつきません。
とりあえず行ってみることにしました。
自転車で県道を越え、大谷地区の一つの谷筋に入りました。
上にため池があるようです。
歩いて急な山道を登りました。
静寂な水面が広がっています。
ウグイスの囀りだけが聴こえます。
近くの金比羅さんに寄りました。
鄙びた山里のお社です。
コウノトリに引かれてこんな光景に出会うことができました。
(2015/04/09 5:37~6:46 和歌山市)
















タグ :コウノトリ、和歌山市、J0057
2015年04月08日
2015年04月08日
コウノトリ(J0057)情報

「どしや降りに落花ただよふ佛生会」林火
冷たい雨です。
強い北風も吹いています。
傘をさして徒歩でコウノトリ(J0057)を観に出かけました。
午前5時半過ぎにはもう鉄塔にいませんでした。
仕方なく心あたりを探します。
梅畑から小学校北の休耕田、そして楠見中の休耕田と回りますが見当たりません。
小学校の桜はまだ咲いていてくれています。
明日は入学式、もう一日このままでと祈りながら周辺を巡りました。
地域の畑は春の息吹であふれていました。
周っているとY観察隊員から
コウノトリは紀ノ川の対岸に飛ばされてい行ったとの情報が寄せられました。
しかし、とてもこの風雨では歩いて紀ノ川まで行く元気がありません。
そのまま帰りましたが午前9時前になって、再びYさんから近くに来ているとの連絡がありました。
急いで行ってみると用水路側の電柱に濡れながら佇んでいました。
このあとFさんが観に行くと用水路に降りて大きな鯉を突いていたそうです。
嵐の中の新学期スタートです。
(2015/04/08 AM5:42~9:00 和歌山市)


























タグ :コウノトリ、和歌山市、J0057