2015年02月04日
『コウノトリの行動記録』

こんな大切な論文を見逃していました。
『日高郡美浜町入山におけるコウノトリの行動記録(日高高校生物部)』です。
日本野鳥の会和歌山県支部の初代事務局長として、また日高高校生物部顧問として一生、
野鳥の調査・研究、保護に尽くしてこられた故黒田隆司先生の退官記念論集
「川の中の杭」に含まれています。
この論集を持っていながら気づきませんでした。
今回、地元の御坊市が市のホームページ上で「黒田隆司と日高川野鳥博物館」
http://www.city.gobo.wakayama.jp/…/bunnka…/museum/index.html
としてきちんとまとめて下さっているのを見つけました。
「鳥好き」にはたまらない内容です。ぜひご覧ください。
その中の一項目として前記の記録があります。
http://www.city.gobo.wakayama.jp/…/museum/kinen/13837021549…
この記録によりますと、昭和51年11月3日に、日高郡美浜町和田の入山付近の人が見かけ
11月8日にコウノトリであることを確認。
それ以来12月23日まで約50日間入山の北側の小高い丘の松喰い虫で枯れた松の枝を主にねぐらとして、
美浜町、日高町そして御坊市の水田の用水路や川で採餌をして生活をした、とあります。
貴重な記録です。
改めて和歌山県がコウノトリにとって重要な地域であることがわかりました。
2015年02月04日
はる立や・・・

「はる立や新年ふるき米五升」芭蕉
立春の夜明け、コウノトリ(J0057)は北部の第二塒周辺にいるようです。
少し遠いので私たちは紀ノ川へ出かけました。
やってくるかも知れません。
今朝のこのあたりの日の出は午前6時55分と7時を切っていますが、
紀ノ川から見る東の空にはまだ顔を見せてくれません。
午前7時をまわってやっと小さな白い点が山の上に見えました。
静かな静かな紀ノ川の朝です。(2015/02/04 紀ノ川)

















【追記】
若き観察隊員、吉村さんが今朝のコウノトリ(J0057)の姿を送ってくれました。
(2015/02/04 AM7:02 和歌山市園部)

タグ :コウノトリ、和歌山市、J0057
2015年02月03日
コウノトリを探して紀の川市へ

休日の一日、コウノトリの姿を探して紀の川市へ出かけました。
まず去年初めて
「わかちゃん」(足環なし)が目撃された豊田の池へ出かけました。
水が満々と湛えられており鳥の姿はありません。
その後、先月中ごろに目撃されたと情報があった南志野の池を回りましたが居ません。
そしてこれまで全く廻っていなかったもう少し山側に位置する北志野の桜池に向かいました。
ここも満々と水が湛えられ、しかも「バス釣り池」として整備されているために
立ち寄ることは難しいと思われます。
それでもセグロセキレイやオオバンが出迎えてくれました。
この池の南には由緒正しい「志野神社」があります。
境内は圧倒されるような神木が立っています。
静寂の中にエナガが枝を渡っていました。
その後、もう一度県道の南に戻り、さらに南東の池を廻りました。
蓮池にはサギやオオバンたちが休んでいました。
ここで紀の川市の捜索はやめ、岩出市の紀ノ川へ。
広い川岸から南を見ると西の空の雲が切れています。
ここではトビ、セグロセキレイ、ヒヨドリたちと出会いました。
最後の極めつきは帰宅してからです。
何と玄関の前でジョウビタキが食事中でした。
それも餌はあの嫌われ者です。
一生懸命格闘しています。
苦労して飲み込むまでおよそ15分、じっと見惚れていました。
コウノトリは? そうです。
他のコウノトリには会えませんでしたがJ0057は和歌山市北部の第二の塒に戻りました。
(2015/02/03 和歌山市、岩出市、紀の川市)


























2015年02月03日
コウノトリ(J0057)情報

「節分や鬼もくすしも草の戸に」虚子
まだ暗いうちにコウノトリ(J0057)は鉄塔を離れていました。
紀ノ川でしょう。
対岸にカモやカワウに囲まれながら佇んでいました。
水かさが多く魚は捕れそうにありません。
しばらくしてこちらに向かって飛んできました。
長い枝のようなものを咥えています。
途中で落としたようです。
行方を追っていくと園部の用水路に降りようとしていました。
しかし周辺にいるアオサギが気になるようです。
ここを飛立ったあとも周辺の上空で追い回していたと4爺観察隊から教えてもらいました。
春の兆しを感じた節分の夜明けでした。
(2015/02/03 AM6:36~7:42 和歌山市)


























タグ :コウノトリ、和歌山市、J0057
2015年02月02日
コウノトリ(J0057)情報(月とコウノトリ)

コウノトリ(J0057)は午後5時31分、用水路の北側を周って旋回しながら
南から東の鉄塔に戻りました。
東の空には月齢12.6のお月さまが輝いていました。
(2015/02/02 和歌山市)












タグ :コウノトリ、和歌山市、J0057
2015年02月02日
コウノトリ(J0057)情報

「水辺草ほのぼのもゆる野焼かな」蛇笏
真っ白な霜が降りた冷たい朝でした。
今朝もコウノトリ(J0057)はカラスに急かされ、鉄塔を飛立ちました。
カラスは追ってきます。
鉄塔から鉄塔へ移っていきます。
とうとう紀ノ川の方向へ逃げました。
今朝のこの時刻は満潮であまり浅瀬がありませんが、何とか見つけたようです。
対岸に降りていました。
しかしすぐにこちらへ向かってきます。
やはり用水路の朝ごはんが欲しいようです。
やってくるのを待ち構えていた観察隊によりますと、
水路に降りたもののすぐに飛立ったそうです。
今日は週初め、通勤ラッシュが始まりました。
落ち着いて餌が捕れる時間まで周辺を一回りしてくるのでしょう。
(2015/02/02 AM6:27~7:17 和歌山市)





























タグ :コウノトリ、和歌山市、J0057
2015年02月01日
2015年02月01日
コウノトリ(J0057)情報

「二月や峰争うて雲の下」石鼎
午前6時48分、一羽のカラスが電線にとまったのをきっかけに
コウノトリ(J0057)は東の鉄塔を離れました。
そして西に向かい一旦電柱に留った後、さらに西の休耕田に降りました。
今朝は薄氷が張っていました。
コウノトリはその上を水かきのついた大きな足で歩いていきます。
時々水を飲みながら数分歩き回ったあと飛立ちました。
用水路に行くのでしょう。
側の民家の屋根を経由して降りました。
今朝は日曜日とあって車の往来も少なく安心して観ていられます。
そして少し魚を食べたあと再び飛立ちました。
鳴滝川を越えて近くの電柱に留まりました。
高くなってきたお日さまに溶け込んでいます。
(2015/02/01 AM6:32~7:24 和歌山市)




























タグ :コウノトリ、和歌山市、J0057